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「それにしても、なんで入れたんだろう」


『どっかの塀でも飛び越えてきたんじゃね?』


「ってか、まじで綾が気の毒だな」


「うるせぇ」


「あの調子じゃ、授業中でも平気で全教室調べちゃいそうだね」


「それしたら、あいつらの目的の俺たちが責任を取らなきゃいけないしね」


『・・・捕まってそのまま校外に放り出されたらいいのに』


「同感!!」


「っていうか、早く自分の街に帰れってのな」


「暇なんだろ」




食堂で昼ごはんを食べてる私たち。

相馬と大雅のせいで、今日は一段と目立ってる。




『あのさ、大雅の隣りにいたやつって誰?』


「黒蝶の副総長だよ。あの4人、幼なじみなんだって」


『あの4人?』


「白狐と黒蝶の、総長と副総長」


『へぇ・・・吉川はずっとあぁなのかな…』


「気の毒だよな」


『昨日もおんなじことやってた』


「日常茶飯事?どんだけ吐血してんだよ(笑)」


「桜李、食事中」


「ゴメンナサイ」





ざわざわと騒がしい食堂は、扉がバァァァンッと開かれる音で、一気に静かになった。


扉の向こうには、黒蝶と白狐が。





「げ、来た」


「しつこいな~」


「っていうか、なんか用事あるのかな」


『なぁ皆。こんなのはどうだろう』


「ん?」


『綾を置いて、教室に戻る』


「おぃ、それ本人の前で言うことか?」


「そんなことしたら、地獄の鬼ごっごが始まるよ」


『どゆこと?』


「綾が鬼の形相で追いかけてくんの。しかも捕まったら、埋められる」


『埋められる??!』



それって、いろんな過程を経て埋められちゃう感じ??!




「そう、それは正に・・・」


「「「リアル鬼ごっこ」」」



『いやぁぁぁぁぁ!!!(泣)

綾ごめん!!佐藤クンあげるから、許して!!』



「いらねぇよ」