『ったく、せっかくフライパン洗ったのに・・・

あぁっもう卵ねぇじゃん、今度おばちゃんにもらおう』



自分と綾のために、もう一回料理を作りなおしてるユウさん。

どうやらオムライスを作るようですよ。






「・・・なんて言うか家庭的だね」


「俺ら絶対作らねぇもんな」


「しかも意外とおいしいじゃん」


「綾、羨ましい~!!」


「朝食えねぇっつってんのに作るんだよ」


「『朝飯はみんなで食うんだ!!』って叫んでたからな」


「みんなって・・・二人じゃん?」


「意外とユウの家は大家族だったりするんじゃね?」


「まぁ一人娘を男子校にいれようとはしねぇよな」


「あぁ、その件で話があったんだ」


「兄貴、ホントに母さんにユウのこと聞いたんだぜ?」


「有言実行、気になることは調べなきゃ」


「で、どうだったんだ?」


「何にも出てこなかった。母さんに聞いても、秘密ってそればっかり」


「怪しいな・・・」


「そのうち話してくれんじゃね?」


「っていうか、勝手に墓穴掘りそう」



「「「「確かにな」」」」






『綾~っ、飯できたぞ!!』

「いらねぇ」

『いらねぇじゃねぇよ!!作ったんだから食べなさい!!

そんな子に育てた覚えはありませんよ!!』

「ずいぶん幼児体型な母親だな」

『かわいい母親もありだと思います』

「俺的にはもうちょっと胸がほし…」

『死ね千歳!!!』

「暴れんな、食うから」

『おしっ、10分で食え!そして学校行くぞ!!』





転入3日目の学校は、大遅刻で登校。

200P過ぎたのに3日目って、どんだけ休日暴れまわったんだよ。