『いつの間に入ってきたんだ?』
「お前らがちちくりあってるとき」
『なにその言葉、聞いたことない!!』
「教えてあげようか~♪」
『・・・要らない。千歳が出てきた時点でどんな言葉か想像できた』
「ユウちゃんってばエロ~い」
『てめぇの脳みそはそればっかか』
「あったり前~、思春期の男子なめちゃいかんよ??」
『すんません、部屋から出てってもらえませんかね?』
テーブルに並ぶ朝ごはんは、こいつらが全部食べたようだ。
『ったく、食いに来るなら言えっての』
「まさかまだユウが部屋にいるとは思わなくてさ」
『さっき起きたんだ。寝坊しちゃったよ』
「ま、俺らと一緒にいるから何にも言われないだろうけどな」
『そうなのか?』
「おぅ!俺らってば意外と権力持ってんのよ~?」
『ふぅ~ん。便利だな』
「でしょでしょ?おかげで授業サボっても呼び出されないし」
「片岡にはシバかれるけどな」
『あぁ、なんかそんな感じ・・・』
「あいつ、理事長の補佐みたいな地位なんだよ」
「だから結構好き勝手やってるぞ?」
『へ、へぇ~』
「ユウのメイド事件然り、だね」
『あぁ~なるほど』
片岡先生には逆らわないでおこうと決心したユウだった。