「まず、この学校は全寮制なのは知ってるよな??」
『そうなんですか?知りませんでした』
あ、でもさっきそんな事聞いた気がする。
「どんな親だよっ!!ほんとに三者懇談心配になってきたわ!!
え~とだな…この学校には、A~D寮の4つの寮棟あるんだ。」
『なんでそんなややこしいことを・・・』
「まったくもってその通りだが、それぞれの寮には特徴があると言っただろう??
お互いになかなかソリが合わんらしい。
先に寮の説明をしておこうか。
え~と、二人一部屋で、部屋の中には部屋が三つある」
『なんで??!』
「個人の部屋と、共同の部屋らしい」
『へぇ~…』
変なとこまで、マンモスだなおぃ!!
「飯は自分で作れよ。
食堂に行けば食えるけど、最近は買い出しして作んのがブームらしい」
『自由だなッ』
「で、買いだしの時間だが、特に決まりはない。
っていうか、門限が寮ごとに違うんだよ。寮長が勝手に決めるしな。」
『それはちょっと自由すぎじゃね??!』
「仕事が減って、嬉しいよ(笑)
見回りとかって、めんどくせぇじゃん?」
『本音でたぁぁぁ!!』
「まぁ寮はこんなもんかな。
よし、じゃあシステムだったな。
まずA寮がスポーツ系。いわゆる、A組のことだな。
おもに、バスケ、テニス、サッカー、バレー、陸上その他もろもろの部活に所属するヤツが集まるクラスだ。
スポーツしかできないバカもいるが、一年の学力トップもそのクラスだ」
『ピンからキリまでいるってこと??』
「そういうこった」