『大体私を放ってゲーセンに行くなんて、何様??!』
「俺らは行ってないっつってんだろ、女王様」
『女王サマ??!なにそれ、めちゃくちゃいい響き!!』
「気に入っていただけましたか、老けた高飛車女王サマ」
『うわ最悪っ!!白雪姫の継母みたい!!』
「おっ、こんなところに鏡が」
『おっ、ホントだ。一番美しいのは誰~??って馬鹿かっ!!』
「俺」
『もっと馬鹿か!!ナルシバカ!!』
「うるせぇな~。事実を述べたまでだ」
『あんたよりいい男、いくらでもいるわぃ!!』
「夢見てんじゃねぇよ」
『お前がな!!』
はぁ~うるせぇ耳がいてぇ、と呟いて、綾は部屋を出て行ってしまった。
『一体何がしたかったんだ・・・』
再びベッドに寝っ転がり、ごろごろしてみる。
『・・・夜這い?いや、這われるほどの魅力は持ってないわ。
悔しいけど、あいつかっこいいから女なんて腐るほどいるだろうし。
しかも今夕方だし。
からかいに来たにしては真剣な顔だったしな~
男前だったな~写メッときゃよかった
女子高とかで高く売れそう』
延々と、綾が何をしに来たのかを考えていたら、あるとんでもない可能性が出てきた。