「てめぇ、ハルカちゃん泣かすんじゃねぇぇ!!
最低かっ、最低男かお前は!!!」
「ネーミングセンスなさすぎっ!!ってか違うんだ!!」
「何が違うんだ!!言い訳するのか、最低男!!」
「聞けよっ!!コイツ、泣き上戸だったんだよ!」
「はぁん!?お前、ハルカちゃん酔わせて、何するつもりだったんだ?!」
「えっ、ナニするつもりだった・・・じゃなくて!!」
『うわぁぁぁあん!!』
「うぉっ、ハルカちゃん、マジ泣きじゃん」
「そうなんだよ、助けてくれ!!」
「俺の方が助けてほしいわっ!!
倉庫の前に、桜龍の幹部揃ってんだけど!!」
「はぁあぁ??!幹部って・・・はぁぁぁ??!」
「うるせぇよっ!!っていうか、綾さんもいたんだけど!!
俺めっちゃ幸せ!!」
「なんでここに来たんだよ」
「綾さんに、『赤アゲハ迎えに来たんだけど』って綾さんに言われたんだよ。綾さんに」
「うぜぇっ!!どんだけ綾さん好きなんだよ!」
「冥王星に届くぐらい」
「わかりづれぇ!!っていうか、12惑星から外されたよな、それ」
「そうだよ、ネプチューン!!」
「そりゃ海王星だ」
「うわっ、盲点!」
「それ、白狐で流行ってんのか?さっきも吉川が言ってたぜ?」
「お取り込み中のとこ悪いんだけど・・・」
ギギギギ…
倉庫のドアが開く音がした。
ドアの向こうには、藍色の髪の副総長が。
「あっ、すんません。そのドア、ちょっとサビてるんすよ」
「あれだな、海の幸だな」
「違うっ!!それイカとかタコのこと!」