『じゃぁ、ちょっとだけ愚痴ってもいいですか』
「あ、ちょっと待って」
大雅はソファから立って、倉庫の奥の部屋へと消えた。
なんだオマエ。
言ってみろ、とかかっこいいこと言っといて、いまさらブレーキ掛けますか。
今機嫌悪いんだよ、ハゲ散らかすぞハゲが。
「ハゲじゃないんだけど」
『妄想に入ってくんな、不法侵入罪で訴えるぞ、こら』
「言ってること意味不明なんですけど。
相当まいってるね~(笑)」
戻ってきた大雅は、両手に缶ビールを持っていた。
『そんなんじゃ酔わねぇぞ』
「まじでっ?じゃぁこっちのきっつい日本酒あげるよ」
『酔わせて何するつもり~??』
「ん~、ナニしちゃう?」
『シネ、アマゾネスセクシャラス』
「またまた意味不明~」
大雅はビールを、私は日本酒を飲み始めた。
(未成年は飲酒禁止だぞ★)
『それにしても、昼から酒飲むって初めて』
「他の初体験もしちゃう~?」
『下ネタ発言、止めてもらえますか、ハゲ散らかすぞ』
「下ネタなんて言ってないし」
『そんなベタな嵌めかたしても、照れたり怒ったりとかしねぇよ?
ツンデレじゃあるまいし』
「ツンデレどころか、ツンツンだな」
『私のデレは、ボディブローから入ります』
「バイオレンスなデレだな。俺、絶対耐えらんない」