「桜狂さん、なんて言ってた??」
『じゃぁなっつって切られた』
「あ~ぁ、ハルカさん見捨てられた~」
『なっ、み…見捨てられたのか??!』
「桜龍って、そこまで仲間意識ないって噂だし?」
『あんなに仲よさそうなのに?!』
「う~ん、実際のことはよく知らないけど」
「あっ、でも俺ら黒蝶とのケンカも、チビと金髪と茶髪だけで、総長と副総長は側で見てただけだし」
『それって…めんどくさがってたんじゃない?』
「それでも他のメンバーがいないのはおかしいじゃん?」
「ほんとに見捨てられたかもね、ハルカさん」
『お前ら、傷つくことズバズバ言ってくるな・・・』
「「桜龍なんかやめて、俺んとこ入って欲しいからね!!」」
下心ありありだな、おぃ!!!
でもこいつ等の言葉は、私の心を揺さぶるには十分だった。
・・・見捨てられた?
短足で歩幅がせまいばっかりに置いてけぼりにされて、誘拐されて、電話切られて…??
あれっ、私が短足なのが全ての原因か?
いやいや、そんなことないぞ!!
足の長さは人それぞれだ!!