<お前何してんだよ。勝手にいなくなるなッつの>
『てめぇが置いてったんだろうが!!』
<あぁん?知るか、短足>
短足っ??!そうだ、綾の「短足」って言葉から、今回の拉致誘拐事件が起こったんだ!!
『そうそれっ!!その短足が原因でこんなことに…』
と電話に気を取られていると、後ろから相馬が腰辺りに抱きついてきた。
「ハルカっ、電話代わってくれ~」
『ぎゃぁぁぁっ!!どこ触ってんだお前!!』
<・・・・・・頭大丈夫か?>
心配された・・・ってか、綾が初めて心配してくれた!!
↑(バカにされてますよ。)
『全然正常だし!!何回電話しても出ないお前らの方が脳みそクラッシュだし!!
ってか、離れろお前は!!』
腰辺りにある相馬の頭をぐいぐい押して引き離す。
<・・・何してるんだ>
『それが、なんか西宮とか言うやつに絡まれてて…
だからひっつくなッつの!!』
やっと相馬を引き離したのに、今度は大雅が抱き付いてきた。
「ハルカが他の男と喋ってるの見ると、なんだかジェラシー」
意味分からん!!彼氏ヅラすんなっ。
<いまどこだ?>
『どこって・・・おい、ここどこだ?』
「う~ん、街のはずれだし、町名も知らないし…」
「溜まり場に名前なんかも付けねぇしな」
『名前がない?つけとけよっ!!』
バキッ 相馬をしばいといた。
「いたい~!!今なんでシバかれたの?!」
「あれだ、ハルカへの愛情が足りなかったんだ」
『相馬が、攻撃可能範囲内にいたからです。
え~と…繁華街からちょっと出たあたりの海の近くの倉庫だ』
<・・・わかった、気が向いたら行ってやるから、大人しくしとけよ>
『気が向いたらかよっ!!普通にきてくんねぇの?!』
<じゃぁな>
『ちょっ、話のとちゅ …ブツッ』
・・・切りやがった。