先生はパラパラと生徒名簿をめくりながら話してくる。
「この学園にはいろいろ決まりがあるんだよ。
で、その決まりにしたがってA組にした」
『先生が決めたの?!』
「D組にするかどうかで、やたらと悩んだけどな」
『悩んだって…もしかして、クラスごとに特徴があったりする??』
「おぉ、察しがいいな。
じゃぁとりあえずここに座れ。
この学校のシステムを簡単に説明しとくから」
先生は自分の机に着き、私はなぜか床の座布団の上に正座させられた。
(・・・なんで?)
「いやしかし、そのシステム知らずにこの学校に入学したのは、お前が初めてだぞ」
『はぁ…』
(まぁ強制だったからね!!)
「なんで今の時期に転校なんだ??
まだ入学式から一週間もたってないだろうに」
『諸事情です』
「そうか、まぁ今度聞かせてくれ。
それから、学生台帳が全く記入されてないが、どういうつもりだ??」
『えっ、ちゃんと書きましたよ??』
「アホかぁ!!名前以外、嘘ばっかじゃねぇか!!」
学生台帳で私の頭をシバき、怒鳴る先生。
ちょっと怖い…、何が怖いって目が怖い。