「ねぇ君~、俺らと遊ばね??」


『間に合ってるんで』


「そう言わずにさっ」


『いやほんと、用事あるんで』




サラリーマン綾を短足ながらも追いかけなきゃいけないんで。




「ん?っていうか君、桜龍の・・・」


『いやマジで離してもらえませんかね』


「おぃ、こいつ捕まえて総長とこ連れてくぞっ!!」



リーダーっぽいやつに言われて、私を後ろから羽交い絞めにする茶髪。





『えぇぇぇぇっ、何この展開!!予想外!!』


「悪いな、総長命令なもんでさ」


『総長??!あんたら族の人だったんだ!』


「白狐の西宮っていうんだぜ、俺らのリーダー」


『しかも白狐かよ!!希、今誰と喧嘩してんだよ!!』


「希・・・って桜龍の副総長の??」


『なんだかさっきから会話がかみ合ってない気がするのは私だけ??!』




後ろの茶髪に話しかけた、というか同意を求めた。

求めたつもりだったんだけど…



「俺もそんな気がしてた!!」



なぜかリーダーの隣りにいる金髪が返事をしてきたぁぁぁ!!!





『だろ??!お前とは気が合うかもなッ!!』


「ほんとになっ!!」


「バカ野郎!!今から連れてくってのに、なに仲良くやってんだよ!!」


「あっ、忘れてた。てめぇこのヤロウ!!俺を和ませて逃げる気だったな??!」


『てめぇが勝手に和んでるだけだろ!!


っていうか、お前和ませても逃げらんねぇし!!』





リーダーの側で、突っ立ってるだけじゃんか!!