『･･･どゆこと?』
「ユウ～、翼～」
「人数多いと相手が出てこないかもしれないだろ?」
『なるほど、いわゆる囮ってやつですな』
「いや、囮じゃないだ…」
「まぁその囮が、バカみたいに強いからこその作戦だけどね」
『ふぅ～ん、考えてるねぇ～』
「ちょっとお前ら!!俺のこと無視すんなよっ!!」
「『千歳、うっさい』」
「ひでぇっ!!（泣）」
「ほら、そろそろ出発するよ～」
翼＆千歳チームも出発し、残るは私と綾だけになってしまった。
「・・・・・・」
『・・・・・・』
な、なんだこの沈黙・・・。
「･･･行くか」
『お、おぅ』
めちゃくちゃ気まずいんですけどぉぉぉぉ!!
これ絶対グループ分け間違えたって!
なんであえての私をチョイス??!
気まずくなるの、目に見えてたのに!!
『行くのはいいけど、どこ行くの』
「適当にぶらぶらしてりゃ、あっちから来るだろ」
『なにその自意識過剰。”俺ってば有名だから～顔見ただけで桜狂だってばれちまうぜ☆”みたいな感じ??』
「お前さっきからウザい。
どんだけ俺をナルシストに仕立てたいんだ」
『違うの?』
「そのナルシ要素、全部てめぇの妄想だろうが」
『…そだね』
