～in 職員室前☆～
あの不良さんと別れたあと、遭難して20分。
『や…やっと着いた…』
校舎という校舎を歩き回り、やっと発見した職員室。
『なんだか、扉がキラビヤカだな!!』
あっ、片仮名にするとバカっぽい(笑)!!
――――― ｶﾞﾗｯ
『失礼しまぁす』
近くにいたニコニコとずっと笑ってる若い先生が私を見た。
「ん??どうした、ここは高等部だぞ??
中等部はあっちだ、ぼうや」
『すんません、転校初日にいきなりブロークンハートなんですけど。
高校生なんですけど、制服ちゃんとみろよコノヤロー』
「おぉっ悪い悪い、広いから迷ったろう??」
『彷徨いました』
「最初は俺も遭難したなぁ～。
あっ、待ってて。担任の先生呼んでくるから」
手持無沙汰にボケーっとつっ立っていたら、ポケットの携帯が振動した。
『うおぉぉ??!メール来るとか4日ぶり!』
･･･友達少なくてごめんなさい。
メールは、父さんからだった。
＜やぁ、今朝ぶりだね悠ちゃん!!
迷子になってないかい??ってかなってるでしょ＞
私が迷うの予想済み??!
＜昨日聞いたんだけど、最近の男の子たちには〇〇系ってやつが流行ってるらしいよ!!
たとえば、俺様系とか、ガネメ系、小悪魔系、ロリショタ系みたいな??
なんかに活用できるかな???
じゃっ、男子校スクールライフ、楽しんできてね☆＞
･･･なんだこの自己満メール。
