40人ぐらいのチームのみんなとぐだぐだとお喋りすると、いろいろ話が聞けた。


年齢はばらばららしいけど、綾を尊敬する気持は一緒なんだっ!!って力説してきた。




「まじ綾さんかっけぇ~んだよ!!」
「俺、めちゃくちゃ憧れてんだ!」
「「「お前も、そう思うよなっ!!」」」




・・・しかもなんか同意求められたし。





「次の話すっから座れ」

「「「はいっ!!」」」




ぎゃぁぎゃぁ騒いでた不良さんたちは、綾の一声でさっと自分の場所へ戻って行った。




すげぇっ!!

学校でもこれくらい早く動いたら、先生たちも心晴れやかに授業始められるのにね!!


もういっそのこと、綾が先生やればいいんだよ。



あ、ダメだ。こいつ、意外と頭悪いんだった。

数学できるけど現代文が破壊的な、典型的な理数系だもんな。




「白狐と黒蝶が手を組んだ」




綾の報告に、部屋がざわめく。




「で、この街に入り込んでるらしい。片っ端から片付けていくぞ」


「なんか作戦とかは??」


「ない。希、かんがえとけ」


「片っ端から片付けていくぞ、でいいんじゃない?」


「でも、作戦名”いのちだいじに”だぞ?」


「大事にしたけりゃ、ケンカすんなっつの!!」


「”ガンガン攻めろ!”」


「あぁ、なんかそんな感じ(笑)」




なんでこんなにも緊張感がないんだろうか、こいつらは。




~♪~♪♪



「おっ、誰か携帯なってるぞ」


「俺…じゃねぇや」


「俺でもねぇ」


「ってか、着メロシンプル!!初期設定のままだろ、これ!」


『あっ、じゃぁ私だわ』



((((お前かっ))))



ケータイを鞄から出し、電話にでる。