『はいは~い、静まって~。

ユウ様が自己紹介するからね~、今座らないと足しびれるまで語り続けるよ~??』


桜龍ファミリーは大人しく床に座った。


ふっ、どうやら校長作戦が効いたようだな。

↑(無駄に長話をして生徒の心身を蝕むらしい)




『蓮条 ユウ、15歳。

学校はこいつらと一緒で、部屋は綾と同じ!!

巷じゃ兄ちゃんとセットで、赤アゲハなんて呼ばれてま~す』



「えぇっ、本物だったのかよっ??!」
「ただのコスプレ女かと…」
「っていうかあのTシャツダサくね?」
「趣味は人それぞれだって」



『ちなみに!!

このTシャツ着てなかったら、赤アゲハじゃないから』


「別に、そこ強調する必要もねぇだろ」


『あるアルよ~。ただのTシャツ着てたら、なんか地味じゃん?』


「今でも大概地味だけどね」


『・・・そろそろ衣替えの時期だな』


「まだ4月だけどな。替えたばっかだけどな」



ほんといらん時ばっかり喋りやがる。




『ハイ質問タ~イム!!』


「はいは~い」

『なんですか、千歳くんっ』


「ユウは~、彼氏とかいる?またはいた??」

『なんだか女子の会話だなッ。

いません!!ちなみに、作る気もありませんっ』


「じゃぁ~、ヤったことは『質問は一人一つですから~!!』


なんでちょいちょいエロ入れてくるんだろう。


バカなのかな?バカなのか。っていうか絶対バカなんだろう





「はいっ!!」


『はいっ、そこの元気のいいマリモヘッド!!』


「マリモ…自分、高藤 飛鳥っす!」


『まぁサブキャラの名前なんてすぐ忘れられるけど』


「ユウさん、ひでぇっΣ!!」



マリモことアスカくんは、床にめり込むほど落ち込んでしまった。