子犬を抱えたまま倉庫へ入ると、案の定皆さんびっくりしてた。
「綾さん、おはようッス!!」
「えっ…総長、その子どこで拾ってきたんすか?」
「うわ~、かわいいっすね」
「綾さん、飼うんすか??」
と、子犬に対しての疑問が続出。
そりゃそうだろう、いきなり犬連れてきたらびっくりするっちゅうの。
『ほら、皆ビックリして…』
と、その声を遮って、質問してたやつらが声を揃えて言いやがった。
「「「・・・そこの女の子??」」」
『私かよっ??!
犬に対しての疑問続出とか言っちゃたじゃねぇか!!」
っていうか、私のこと犬扱いかお前らぁぁ!!』
「おぉ…激しいですね」
「だろ??こいつバカだから、近づくなよ。うつるから」
『うつらねぇよっ!!バカはうつるもんじゃねぇ、根本からばかなんだよっ!!』
「よくわかってんじゃねぇか」
『うっさい、お前も含まれてるんです~!!』
舌を出して思いっきりバカにしてやったら、子犬に顔をなめられた。
そして可愛い顔して覗き込んできやがる。
・・・萌~、ですな///
「綾さん、その犬は??」
「拾った。誰か飼え」
「えぇぇ~、そっちの女の子なら飼うんすけどね」
『おいコラ、今の誰だ。シバき回すぞ』
「気性荒いっすね」
「自称オランウータンだそうだ」
「すげぇ!!自分で自分を卑下する人、初めてみた!!」
『こらっ、誰がオランウータンだ!!誰もそんな事言ってねぇだろ!!』
再び犬が近寄ってきて…(中略)・・・萌~で(以下略)