フジコちゃんは、店内の服の整頓をしていた。
手をとめて、素敵すぎる微笑みをこちらに向ける。
「・・・///」
「ちょっ、キレイすぎっ」
「刺さった!!心になんか刺さった!!」
「うわぁ、美人だね」
「・・・・・・」
見たか、フジコちゃんの美しさ!!!
フッ、鼻たれ小僧のハートをつかむには十分過ぎたようだな!!
「あんたが来るの、久しぶりじゃない?」
『最近忙しかって…ごめんなさい・・・』
「謝らなくても…。後ろの子たちはお友達??」
『うんっ、俺の仲間!!』
「”俺”??あぁ、男子校だったわね」
『なんで知ってんの??!』
「街一番の情報屋、なめんじゃないわよ??」
「・・・情報屋?アンタまさか”N”か?」
フジコちゃんのその言葉に反応したのは、綾だった。
「フフッ、さすがは桜狂。するどいわね」
フジコちゃんこと二宮 フジコちゃんは、この街のことなら何でも知っている、凄腕の情報屋”N”なのだ!!
「情報屋Nこと、二宮で~す♪
イケメンなら大歓迎よ、いつでもいらっしゃいな」
『ちなみにフジコちゃんは、情報の代わりに依頼者の情報欲しがるから』
「いつかお世話になりま~す!!」
いつの間にか、情報担当の千歳がフジコちゃんとケー番交換してた。
抜け目ねぇっつうか、油断も隙もねぇな、この変態は。