「おはよう、ユウ」



一番に声をかけてくれたのは、冷徹な鬼、希サマだった。





『お、おぉぉお起きたか』


「何どもってんだ?」


「う~ん、まだ眠たいよ…」


「ユウ、どしたんだ??赤アゲハじゃん」





よかった、みんなちゃんと目が覚めたからいつもと一緒だ!!




『服を買いに行くんだ。
流石にTシャツ3枚じゃ、生活できないからな』


「ってか、そのTシャツださいよな」


『んなっ??!』


「冗談じゃなくて、本気で着てるから怖い…」


「ぎゃははっ、服のセンスねぇな~(笑)」


「藩閥政治の次は、明治維新ね~…」




『おっ、お前らバカにすんなよっ!!

結構人気あるはずなんだぞっ!!』


「曖昧だな」



飽きることなく、私とTシャツをバカにしてくるので、もう諦めて部屋から出ようとすると…




「ってか、服買いに行くなら俺もいく~!!」


なんて変態千尋が言いだした。




『はぁっ??!来なくていいし!!』


「だめ~、ユウに服買わせたらお金もったいない!!」


『どういう意味だぁ!!』