『ちょっと綾、放せよ』
「・・・・・・」
つーか、こいつ寝てんじゃね??
寝ぼけて私の腕つかんでんじゃね??
『ぬぐぐぐ・・・こんの馬鹿力!!』
思いっきり綾の腕を引きはがそうと頑張ってると、寝ていた綾が目を覚ました。
「・・・うるせぇ」
『起きて早々、毒舌だなおぃっ!!
ってか、なんでうるさくしてんのか、よく考えろっつの!!』
「朝からテンション高ぇよ…」
『怒りのボルテージなら高いけどなっ!!
どうでもいいけど、寝るときは上の服着ろよ??』
ベッドの中の総長さまは、なぜか上半身裸。
「・・・ガキじゃあるめぇし」
『暑いからって脱ぐほうがガキじゃね?』
「俺の勝手だ」
『風邪ひけバカ野郎』
「っつーか、勝手に人の部屋はいんな」
『はいはい、すんませんでした。
10時だから起こしに来たんですけどね』
「頼んでねぇ」
『そうですね、余計な世話焼いてすんませんでした。
さっきも言ったけど、俺、用事あるから』
やっと放してくれた腕をさすって部屋から出る。
っていうか、あいつ寝起きの方がよく喋るな。
寝起きって、そんなに性格変わるもんなんだろうか??
・・・――――――
『さって、それじゃあ用意するかな~♪』
実は今日、買い物に行くんです!!!
赤アゲハの服とか、ユウの男物の服とかをね♪
長い黒髪をクシでとき、少しだけ化粧をする。
皆さんお忘れかもですけど、赤アゲハも女ですから!!
ジーパンを履き、Tシャツを着る(皇にあげるつもりだった”明治維新”)
赤い上着も忘れずに来て、自分の部屋から出ると、4人とも起きていた。