『ふぅ、危うく凍死するとこだった。』
希は絶対起こさない!!
チキンな私は、今日心に誓った!!!
寒さに耐えかねて上着を着た私。
↑(やりすぎ)
桜李を起こそうとするが、希の二の舞は絶対嫌なので、綾の部屋へ行くことにした。
リビングに綾の姿はない。
どうやら、自分だけベッドで寝ているようだ。
―――ガチャッ
『綾~??』
綾の部屋のドアを開けると、白黒で統一されたシンプルな部屋だった。
『そういや綾の部屋って、初めて入ったかも』
ベッドへと近づくと、布団が規則正しく上下している。
まだ寝ているようだ。
『綾~、もう10時だけど』
「・・・・・・」
『ねぇ、ちょっと聞いてる~??』
「……」
綾は少し顔をしかめて、寝がえりを打って逆を向いてしまった。
・・・ダメだこりゃ。
『昼には起きろよ?俺、今日用事あるから
・・・って、おぃっ』
そう言ってベッドから離れようとすると、綾が腕を掴んできた。
なんだ、お前まで甘キャラか??!
たった6人なのに、3人キャラ被るとか、ありえない!!