「はっ、葉鳥…」
「寮長っ…」
「な、ななななんでここに??!」
千歳、翼、桜李は整った顔を青ざめさせている。
あぁ、でも男前は顔色変わっても男前だな(笑)
青ざめトリオは放っといて、後ろを振り向くと…
『かっ、かっこい∑!!』
背が高くて、黒髪をなびかせた超美少年が、切れ長の目を細くして立っていた。
そのカッコ良さは、綾たちと互角かそれ以上だ!!
・・・ったんだけれども。
「あらっ、何この可愛い子っ!!」
あらっ?!
今このひと”あらっ”っつったか??!
「こいつ、カマだぞ」
吃驚して声が出なくなってる私に、綾が小さい声で教えてくれた。
『へ、へぇ…』
「ちょっと綾!!私はカマじゃないって何度言ったらわかるの??!」
「うるせぇ、喋りかけんじゃねぇ」
「キィィィィッ!!相変わらずムカつくガキねっ
年上は敬いなさいっての!!」
『えっ、先輩なんですか??』
「3-A,葉鳥 要-ハトリカナメ-よ♪」
『初めまして、蓮条 ユウです』
「うふふ~、しってるわよぉ。
メイド服着て授業受けてた子でしょ?」
『うっ∑ま、まぁ・・・』
「あの姿萌えたわ~!!」
『そ、そうっすか』
性格とかは、人それぞれだとおもう。先入観も、勝手な思い込みもしちゃダメだと思うけど…。
ギャップ激しいな、おぃっ!!
人は見かけによらないっって、マジだったんだな!!