「なんで赤アゲハなんてしてるの??」


『街の平和を守るため♪』


「まるでアンパンマンだな(笑)」




そんなに顔、丸々としてますか?






「隣にいた男、誰だ?」


『んっ、皇のことか??』


「あれれ~、綾くんってばやきもち~??」


「千歳、殺されてぇか?」


「きゃぁっ、こっわ~い♪助けて、ユウ~」


『こっちくんな、バカが移る』


「ひでぇ!!」


『皇ってのは、私の兄ちゃんだ。

繁華街を一人で歩くのは危ないからだって』


「確かに、こんなカワイイのが歩いてたら、絡まれまくりだよね」


『かっ、可愛くなんかねぇよ///』





言われ慣れない単語に反応して、顔が熱くなる。





「「「・・・・・・」」」





そんな私を、5人がじーっと見てくる。




『あ、あんま見んなっ!!』




私の精一杯の照れ隠し。






「何これ~、超可愛い♪」


「顔真っ赤(笑)」


「ピュアだな、ピュア!!」





くそぅ、こいつら後で覚えとけよ…!!

パタパタと熱くなった顔を仰いで、コーラを口に含む。




はぁ~、不意打ちは苦手だ。




「なんで男子校なんかに来たの?」


『オヤジが行けって言うんだよ。だから仕方なく』


「そっか~、ユウのお父さんって何してる人なの??」


『ぶふぅっ!!!』


「おわっ、きったねぇ!!」


「ユウ、汚い!!拭け!!」


『す、すんません…』




び、びびった…∑


コイツら(主に綾と希)、本当に根掘り葉掘り聞いてくるな。


赤アゲハと、男子校のことはばれちゃったけど、連条組のことだけは、絶対秘密にしなきゃ!!