秋になり、
やっと新しい顧問の先生が来た。


名前は山田(ヤマダ)先生。


のんびりしたマイペースな先生で、
菊地先生とは真逆の先生だった。

そのうえやる気がなく、
たいして音楽の知識もない。



そして冬には、部員数が
私を含め、5人になってしまった。


かといって
私以外の4人は部活に出るわけじゃない。




そんな状況で
吹奏楽ができるわけなんてなかった。