ひらひらと風に揺られた一枚が潤の足元に落ちる。 潤はその書類を拾い上げ、和也に手渡した。 「“野田つぼみ”――何かやってくれそうな気しねぇ?」 「………」 ―――和也も潤と同じことを思っていた。 今回のターゲットは、過去のターゲットとは違う。 何か感じるものがある。 そう……二人は思っていた。