今年、学園に入学したばかりの新規(1年生)のBeautyファンにマナーを教えたり注意をするのは潤の仕事。




“Beauty専用VIP ROOMには絶対に近付かない”



“Beautyのプライベートを侵害したりする行為は絶対にしない”



このマナーは星蘭学園の生徒である限り必ず守らなければならない。




Beautyの精一杯の優しさで、新規のマナー違反だけは一度だけ多目に見てもらえるが、


それ以降のマナー違反は即刻Beautyの力で退学に追い込まれる。



……そのせいで退学になった生徒も少なくはない。







Beauty専用VIP ROOMに近付いたかどうかは、廊下にいくつかある隠しカメラから映像を送られてしまうためすぐにバレてしまう。






「ったく…俺らのプライベートなんだと思ってんだよ」

「俺らのこと好きになってくれるのは嬉しいけど、これはないよな」




ドアの向こうで潤が新規に注意している映像を見ながら冬夜と和也は不満を漏らした。







―――こうやって…お金も手間隙もかけてBeautyは自分達のプライベートを守っている。