あたしが壱吾にフラれた理由は、あたしが冴えない女だから。



だから、きっと可愛くなったら壱吾だって、もう一度あたしを見てくれるはず。



可愛くなったら……もう一度、好きになってもらえるかもしれない。





『――変わりたいです』




嘘偽りなく、3人の綺麗な瞳に向かってあたしはそう言った。





「――決定。SOSプロデュースの最後のターゲットはつぼみで決まり!いいよな?」

「和也の決定事項ですから俺らは何もいいませーん」

「………」





もうあたしにはこれしかない。





これに……SOSプロデュースに、賭けるしかない。





壱吾のためにも。


もちろん自分のためも。







絶対に可愛くなってみせる。