この状況が掴めず、あたしはこの場にぼーっと突っ立っていることしかできない。



そんなあたしに見かねたのか、最初に現れたイケメン君が二人に声をかけて、またあたし方に視線を移した。





「つぼみさ――俺らのプロデュースで可愛くなる気ない?」

『えっ……』



さっきの表情とは一転した真剣な表情で見つめてくるBeauty。



Beautyのプロデュースってことは……






「変わってみない?“SOSプロデュース”で」





―――これしかないと思った。





別れた今でも、あたしが壱吾を好きな気持ちはちっとも変わっていない。




変われるものなら変わりたい。




可愛くなって、もう一度……壱吾の隣りに戻りたい。




もう一度……壱吾の彼女になりたい。