「じゃ、麻衣よろしくねっ!」

あたしは顔の前で手を合わせた

「うん!楽しんでね~」

麻衣にお礼を言って、木村先輩の待つ玄関へと急いだ


今日は6月19日
木村先輩の誕生日です!

数日前、先輩の誕生日が平日と重なって
へこんでいるあたしに麻衣が言った

「お泊りしちゃえば?」

すごいことをさらっと言う麻衣に驚きを隠せない

「お、お泊りですか…?」

「せっかくの誕生日なのに学校で一緒の時間過ごせないなんて嫌でしょ?」

そーだけど、親は木村先輩と付き合ってることもしらないし…