目が釘付けになる。なんて言葉、ご存知でしょうか??
ようは見とれちゃってるってコト。
でも、私があの人を見てる時には“目が釘付けになる”って言葉が一番しっくりくる。多分。

時々周りの目が気になるけど、目をそらせないのだ。(あ、何だかこれもしっくりくる)
胸がいっぱいになって、その姿を目に焼き付けたくなって、目をそらしたくなくなって、そんな風になってる私をちょっとだけ周りの皆にも見てほしくて。
でも、目が合いそうになるとそっと目を伏せてしまう。
悪いことをしてるみたいにドキドキする。

忘れたと思っていたのに。
忘れたふりをしていたのに。
本当は一日だって忘れたことはなかった。
大事な大事な先輩の名前が記憶の片隅に追いやられてしまっても、彼の名前の一字一句があやふやになることはなかった。
忘れるなんてこと、出来るはずないんだ。
私の言うことの九割は彼の受け売りだった。

彼が涙をずるいと言ったから、私は泣かなくなった。
彼になら人生だって捧げられると思ってた。

誰も知らない。
でも私は彼を愛してる。
好き。より、恋しいより、もっと。愛しいというよりは愛してる。
溢れんばかりの愛情で彼を見てる。
何だかすごく愛しいものを見たような気分で。赤ちゃんを見るお母さんみたいな気持ちで。
愛で見ている。