「また無理してる」

空は私の頬を手で覆って今度は悲しい顔で微笑んだ。


「…またって??」


「いつも見てたから高橋のこと。」

空はさらっと言ったけど私は誰かに気にされてたことに対して嬉しくて自然と顔の肉が緩んだ。


「こっち見てよ」


相手の顔を見れない私に空は言った。


「なんで??;;」


「ちゃんと高橋の目が見たいから。」


空は嫌がる私の顔をヒョコヒョコっとのぞき込んでくる。

私は顔を背けるけど背いたらついてきて背いたらついてきての繰り返し。


すると空は急に動きを止め、

「そんなに俺のこと嫌い??」

と悲しそうな声で言った。


するいなぁこの男は。
こうやっていつも周りの子を落としてるんだろうな。


「嫌い…じゃぁないけど…」


"けど??"とまた悲しい声で聞き返してきた。


「あ…えっとその…苦手なだけで…人の目とかみて話すのとか。」


正直に言っちゃったよυ
どうせ意外だとか嘘だとか思われるんだろうなー。