─昼休み
「一緒に弁当食べよう!!」
チャイムが鳴り終わった瞬間、空が私のところに来て言った。
私はお昼はいつも屋上で空を見ながらひとりで食べていた。私の一番好きな時間。
「みんなで食べよう!!」
なにもしらない空。断ったらまた悲しい顔すんだろな…。
しょうがない。
「わかっ…」
「ダメだよ空!!陸の一日の楽しみをとっちゃダメ!!」
由香が私の前に立って空に言った。
「一日の楽しみって??」
空は不思議そうな顔で私を見た。
「…ついてきて。」
気づいたらなんでかそう言っていた。空は嬉しそうにパンを手に持って私についてきた。
ホントに子供みたいでかわいい…。一人っ子なだけに弟いたらこんなのかなって。
大きな子供だけど(笑)
「今笑った??」
「笑ってないよ。ついたよ。」
私は屋上の扉を開けた。
誰もいなくて貸し切り状態の屋上。私だけの秘密の場所。由香以外を連れてくる日がくるなんて…。
「わ〜貸し切りじゃん!!」
空は柵の方へ走っていって下をのぞいている。空によく似合うこの場所でふたりでお昼をする。
なんか変な感じ(笑)
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