ガチャガチャ。。。

 焦りながら,鍵穴にカギをさす。


 ギィ…

 しずかにクリーム色のドアを開く。

 「真一郎さん…?」

  ゆっくりと足音も立てないようにベットへ向かう。

 「寝てる…」

 そっとベットに座り,私はその人のほほをなでる。


  とその瞬間,その人は微笑みながらほほにある私の手をとった。


 「起きてたんだ」


 なぜだろう,この人の笑顔で私の心は一瞬で温かくなる。