「美玖…?いい名前だね」 そんな社交辞令もう何百回聞いただろう… 夜の仕事をしていると なんでも社交辞令に聞こえるから厄介だ。 「おつかれさまでしたー…」 眠い目をこすりながら,派手な装飾が施してある店をでる。 「午前4:00かぁ…」 まだ太陽はあがっていない, 時計を確認すると 私はヒールが高いことも忘れて, 走り出した。