「…き,沙希…」



 誰かの温かい手でほほをなでる。。。

 
 そんな温かいぬくもりで曖昧に目がさめる。

 
 「隼人…」

 「大丈夫?うなされていたけれど」

 そういって隼人は微笑みながらまた私の髪をなでる。

 「大丈夫…ちょっと嫌なこと思い出しちゃって…」

 私はそう呟くとあたたかな隼人の手をとった。




   「ねぇ…もう春だよ。どこか行こうか」