「裕也ッ!帰ろ?」

クラスは違かったけれど,そんなの関係なかった。

毎日一緒に帰る,それが日課だった。

たわいもない会話が楽しかった。


キスだってしたし,一つにもなった。


中学生はまだ早いと思っていたけれど,裕也が望むならそれでよかった。



ある日のことだった。

「なぁ…今日お前ん家いける?」

長いキスの途中でそっと裕也が囁いた。

またかな…

昨日も一昨日もだった。

「ごめん…今日はちょっと」

遠慮がちに私はそっと呟いた。

「あっそ。」

そういうと裕也はすぐに私から離れて夜の街を歩きだした。