シャワーをあびて,ブランドでかためた服をきて,髪の毛をきれいに巻いて…
 
 結局ホテルをでたのは真一郎さんの電話から2時間もたっていた。


  「ふわ…寒」

 ジャケットのファーにうもれながら,私はコンビニに寄った。

  「~♪~♪」

  鼻歌を歌いながらもう昼ごはんになってしまった朝ごはんを選ぶ。

  「あ…今日発売日かぁ」

 私はふと愛読している女性向け雑誌に目をむけた。

  
  すると,外には見覚えのある影

  「真一郎さんっ?」

 片手につかんだ雑誌を乱暴におき,私はコンビニをでてその影をおった。

  間違えない…あのコートと横顔は真一郎さんだった…!

 
  真冬だというのに汗がにじんでくる

 私はそれくらい一生懸命,どんどん進んでいくあの真一郎さんを追いかけた。