「麻紀、見ろよ・・・」


私の手に、その写真を渡した。



そこには、陽介と写っている男の子、



でも、よく見ると目のあたりに



昨日の彼女の面影が少し・・・



「・・・これ、昨日の彼女?」



陽介の顔をしっかり見て、尋ねた。



「そうだよ、信じてくれた?」



「・・・うん・・・」



「あいつ、自分の体と心が一緒じゃないの、悩んでて、
中学出て、あの世界に入ったんだ。

ずっと前にあいつから、念願かなったから、
いつかお店に来てくれっていうハガキが来てて。

俺、それを忘れてて・・・
あいつが、店に来て思い出した。

だから、昨日、あいつの店に行ったんだ。
思いが叶ったあいつを見て俺も安心したんだ」



陽介の瞳は、ウソは、ついていないと思った。



「・・・そう、私も、陽介から聞いて、良かった」