「青葉、話って何?」


「あっ、えっとね!さっき彩から聞いたんだけど、彩と友也さん夏休みに二人で旅行に行くんだって!それでね、友也さんと先生は親友だから一緒に行けたら良いねって話していたの」


「へえ~友也たち旅行するんだ。俺達もって言いたいんだけど、美琴には本当に悪いんだけど、俺、夏休みは3年の補習授業を担当することになってほぼ毎日学校に来なくちゃいけないんだよ。うちの学校ってほとんどの生徒がそのままエスカレーターで付属の大学に進学する中毎年若干名国立大学に進学する生徒も居てその生徒の補習を頼まれてるんだ」


そういえば、うちの学校は本来都内でも有数な進学校だから付属の大学も当然一流校で生徒のほとんどがそのままエスカレーターで大学に進学するんだけど、稀にその中でもさらに優秀な生徒はうちの大学ではなく国立の大学を目指す人も少なくない。

うちの高校は巷では予備校いらずと言われているだけあって面倒見がよく特に塾に通うこともなくても毎年10数人はT大合格者を出している。

きっと、大型休みにこうやって教師達が毎日補習授業をしてくれてるからだろう。




彩達と旅行行きたかったけど先生が仕事ならしょうがないか・・・・・・・・