「私の家、ここだから」 もうついたのか。 「わかった、じゃあね」 「ありがとね、ばいばい」 俺は瀧美里に背中を向けた。 …もっと一緒にいたい。 それだけが頭を回っている。 俺は後ろに振り返った。 そして手を振った。 そしたら瀧美里も振り返してくれた。 俺はそれだけで嬉しくて、笑った。 #