「あれ?1人?」



「今日は休みの日で…」



「えっそうなの?じゃ帰るわ」



それは嫌だ…



山下くんは図書室を出ようとした。



「ま、待って」



びっくりしたように山下くんが振り向く。



「私がいるから図書室
利用してもいいですよ」



「さんきゅ」



そう言って山下くんは微笑んだ。



初めて見た彼の微笑みに
心臓が追い付きませんでした。



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