あっと言う間に放課後。早いもんだ。 
早く帰って寝よう…。そう思って帰ろうとした時、「夏」と私の名前を呼ぶ声がした。言われ慣れている名前なのに、何故かしっくりこない。
不思議そうな顔で、前を向いたら、伊織が目の前に立っていた。
「夏、話…。時間ある?」話…って何もう答え昨日聞いたよ
私が何も言わないと、伊織が私の手を引いて、歩き始めた。 
他のクラスの人にじろじろ見られて、顔が真っ赤になってる私に対して、伊織はいつもの表情でいた。 
訳が分からないまま、進んで行く。これから何が起きるのんだろう…不安を抱きながら、伊織の後をただ着いて行くしか無かった。