「おっおはよう」
いつもの様にあいさつしたつもりなのに、何倍もの大きい声で言っていた。 
「お前朝から元気だな」
以外だった。もう話すことがないと思ってたのに、伊織は普段通りに接してくれた。
「おはよう伊織。今日はずいぶん早いわね」
咲がそう問い掛けると、
「気まぐれ」と言って席に座った。
いつもの日常…なはずなのに、何だかしっくりこないそんな気持ちなまま、今日1日が始まった。