―曾根崎心中。近松門左衛門の代表作であり、江戸に心中物ブームを起こした作品である。
醤油屋の徳兵衛と、好き合っていた女のお初との悲劇。
親友に裏切られ、金も名誉も失った徳兵衛は、死を以ってしか救われる道がなかったのだ。好きな女と結ばれる術さえない。
お初もそれを望んだ。愛しい男と一緒に死ぬことを。ただ一つ、来世で結ばれることだけを祈って、徳兵衛は恐ろしさに震えながらも脇差でお初を殺し、自分も死んだ。
幸せだったのかは、分からない。
醤油屋の徳兵衛と、好き合っていた女のお初との悲劇。
親友に裏切られ、金も名誉も失った徳兵衛は、死を以ってしか救われる道がなかったのだ。好きな女と結ばれる術さえない。
お初もそれを望んだ。愛しい男と一緒に死ぬことを。ただ一つ、来世で結ばれることだけを祈って、徳兵衛は恐ろしさに震えながらも脇差でお初を殺し、自分も死んだ。
幸せだったのかは、分からない。