この出来事は

瞬間の出来事だった。

この時私は

何故か解らないけど

絶対助けてあげなきゃいけない気がした。


「大丈夫ですか??」

「…あ、はい…」

妊婦さんに確認して

その場から逃げようとしてる子供達に

「待ちな。」

言葉をかけて逃げられない様にする。


「アンタ達此処が何処だかわかってんの?」


「…病院」

背格好からして小学生3年生位か?


「病院は走っていい場所なんて教わった?」

「…ううん。」

「このお姉さんはね、お腹の中に赤ちゃんが居るんだよ。階段から落ちちゃったりしたら赤ちゃんしんじゃうかもしれないでしょ?」

そう話すと一人の子供がびっくりした顔をして妊婦さんに駆け寄った

「赤ちゃんだいじょうぶっ…!?」

「大丈夫だよ…(笑)」

妊婦さんがお腹を擦りながら答える

「何がおこるかわからないんだから。病院のなかはもうはしっちゃだめだよ?いい?」