「…!?」

驚いた声をだす暇もなく

徐々に光が大きくなり

まぶしくて目をあけられなくなった。




「ひゃっ!?」


ぐらりと体が揺れた瞬間に

2人の姿は部屋から消えた。




「幸運を…祈ります。」


2人が消えたのを確認した後

仁はゆっくりと目をつぶった。


チク、タク、チク、タク――


部屋に時計の音が響く。




次の瞬間

そこに仁の姿はなかった――――