「ありっありがとうございます…」


ずびーと大きな音をたてて鼻をかんだあと
まだ鼻の赤い仁は立ち上がった。



「よしっ!」


そして拳を作って天に掲げた。

「戻りますかっ!」



宮ちゃんはこんなんじゃなかった…

もっとクールで
爽やかで…



そんな事を思いながら
2人は悲しい気持ちになって仁を見つめた。