「ねえ、



あたし達のお父さんとお母さんのところ…

つまりイーストにはいついけるの?」




すると仁は顔をあげた。




「明日です」


「明日!?」


正確にいうとあと25分ちょい。


「姫様の神族と風使いの能力が目覚めるのがちょうど12時なので

それから24時間のうちに出発しなければなりません。」




眉間にシワを寄せた仁の答えに

顔が険しくなった。




「か…風使い?」