ここまで話し終わったところで 仁は長いため息をついた。 すかさずタイミングを狙っていたのか 華恋が話しかけた。 「さっきあたしの両親が 憂の民って言ったけど 憂の民ってなに?」 「憂の民は 神族に近い力をもつ民族の一つで 癒しの力を持つ民族です。 イースト国の人々の病気を治したり 医療の研究をするため 神族の城の隣にすんでいます。 華恋様は憂の民の長の娘なんですよ。」