「あなたがたをこちらの世界に送らなくてはいけなくなったときは

国中大騒ぎで…

お母様も毎日泣いて過ごしていたのですよ。」





2人のため。




それは分かっているのに

あまりにも残酷な選択。





暗く沈んだ2組の両親に

かける言葉も見つからず

ただ側にいることしか出来ない自分がもどかしかった。






--もっと自分に力があれば--





そう訓練に明け暮れた日々。





15年前とは思えないほど

鮮明に思い出す。