物心ついたときから



ずっと自分の居場所を探していた。





“あたしは一人じゃない”





そう思い込むことで

自分という存在を

必死に保ってきた。





施設の先生も

友達もみんな優しかった。





でも夜がくるたびに

不安になって。




2人は

毎晩おたがいの手を握りながら

浅い眠りについてた。